自律訓練法と音楽療法による多汗症対策
多汗症の予防・改善の対策法として、自律訓練法という方法があります。
自律神経の働きが発汗を作用していますので、自律神経の働きを整えることによって過度の緊張をほぐし、リラックスした状態に持っていき、発汗を軽減させるという方法が自律訓練法です。
この自律訓練法は、ドイツのシュルツという精神科医が開発したリラクゼーション法を元にしているものです。
意図的にリラックス状態を作り出して、精神面へ効果をもたらせるという効果を期待するものです。
毎日2~3回訓練することによって効果が出てくるもので、スポーツ選手もこの方法はよく使っているようです。
交感神経が活性化すると発汗量が増えて、睡眠中などに副交感神経が活性化すると、精神発汗が抑制されます。
体を意図的にリラックス状態に持っていけるようにし、副交感神経を活発化させて、発汗量を抑えるようにすることが自律神経訓練法になります。
多汗症の状態によって、自律神経訓練法の効果の出方は変わりますが、多汗症の種類が精神性発汗のように汗をかくことに対して意識が行く度に汗の量が増える場合など、リラックスさせる場合などに効果があります。
また、この方法は多汗症対策だけでなく、体をリラックスさせるためのリラックス法としても利用できます。
また、自律神経訓練法と同時進行で薬物療法を行うことにより、より多汗症対策を効果的に進めることができると思います。
他にも多汗症の治療法がありますが、その治療法の一つとして、音楽療法というものがあります。
音楽療法とは、投薬と音楽で治療する方法です。
抗不安薬を一日15ミリグラム位投薬して、2週に1~2回のペースで音楽を聴いて多汗症の治療をしていきます。
一回に聴く音楽の時間は、30分ほどです。
その前後で気分を落ち着かせるために、10分間ほど安静にするということが必要です。
発汗量、脈拍数、血圧など計測して、その治療の経過を本人に見せ確認させることにより、これほどの効果があるという認識を持たせることも行っています。
音楽療法で効果の出る人の中には、小さい時から緊張したり、異性と話しをしたり、何か嫌なことがあったら、手のひら、足の裏や脇、顔、頭部などに汗をかいてしまって困るという状況で、薬物療法や心療療法などの治療法をしても効果がなかったのに音楽療法をやってみると効果が出たという人もいるようです。
音楽療法をやってみて、実際に発汗量を抑えることができた場合、音楽によって抑えられたという事実が本人に認識されて、汗の量を自分でコントロールすることができるという状態まで持っていくことが可能になります。
その事実によって、多汗症の症状が改善されていくのではないかと思います。